SSブログ

iMac Retina 5K (4) iMac 5k画像をプリントする [iMac]

2024.11.24
僕はこれまで EIZOモニター CG243Wでカラーマッチングとキャリブレーションを行い写真をプリントしてきた。
カラーマッチングとして部屋の環境光を天井に4本の高演色蛍光灯を取り付け、デスクにも高演色蛍光灯を配置している。
また、カラーマネジメントに適したソフトとしてPHOTOSHOP、LIGHTROOMを使用している。
キャリブレーションはColorMunkiで行っている。
プリンターも高性能なインクジェットプリンタを使用するなど環境は十分整っている。

しかし、このような環境でもモニター上の画像の色とプリンター画像の色がマッチして満足したことは一度もないのが実情だった。
そのために EIZOで開催されるカラーマッチングセミナーを何度も受講してノウハウを勉強した。
それでも満足なプリントは出来ない。
完全な色の一致は不可能であるのは理解しているが僕としてはあまりにも色の違いがありすぎるとしか思えなかった。
なぜ店頭で展示されている見本写真はモニターとほぼ合致した色が出ているのか?
それを見るとどうしても自分のカラーマッチングやキャリブレーションの不完全さによるものだと思ってしまう。

こんなことに悩み続けているうちに1個1000円近くもする使用済みインクが部屋に30個以上もリサイクルのために保管されているではないか。
なんと写真のプリントは高くつくのか!
なので僕は滅多なことではプリントしなくなっていた。

iMac Retina 5Kの出現

僕はケント白石氏の写真講座を受講して以来、「これからの写真はプリントで見る写真からディスプレイで見る写真になって行くだろう」と断言する氏の考え方に惹かれる。
写真講座で65インチの4Kテレビで彼の写真を見せてもらった時の感動。
これにはプリントの写真はとても敵わないと痛感した。
そしてiMac Retina 5Kの出現でさらにそのことが明らかになった。

僕はiMac Retina 5Kにプリンターケーブルを接続し、CANON Pro9500 MarkⅡでオルチャ渓谷の絶景写真をプリントしてみることにした。
サイズはA4.
「どうせ色合いはディスプレイとは違うだろう。若干これまでよりはましになる程度かなー」とぐらいにしか考えていなかった。

ところが出来上がったプリントを手にしiMac 5Kの横に並べてみた時だ。
ウオーという歓声を上げてしまった!
5K ディスプレイの色とプリントの色がほとんど同じなのだ!
こんなことは今まで経験したことがない。

今度は隣のEIZOモニターとiMac 5Kをケーブルで接続して同じ画像を見比べてみることにした。
iMac 5K Displayの画像はプリントと完璧なほど同じ色合い。
一方、EIZOモニターで見る画像は別画像かと思われるほど色味が違っているではないか。
それに画面も暗い。
このような環境で現像していたのか!
これは自分のキャリブレーション技術の未熟のせいもあるだろうがそればかりではないと確信した。

iMac 5Kで精一杯現像してこれだけ見事なプリント画像が出てきたのだからこれまでの現像技術が原因ではない。
僕のキャリブレーション調整技術のせいも大いにあるだろうが、それよりもモニターの規格による差が大きいのではないかが僕の結論だ。
EIZOの名誉のために付け加えておくが、これはEIZO製品のせいではなくパネル規格の違いによるものだ。
EIZOではIPSパネル採用31.5型モデルの製品の発売をすでに開始している。
ケント白石氏は「何よりまずIPSパネルである事が重要です。」と指摘している。

「写真はプリントして初めて写真ですよ!」という写真家の口癖
「何度も何度もプリントしてこそ上手になるのです!」はウソ!

今や僕の結論は高級なプリンターでプリントするのはよしたほうがよいだ。
これはただプリンター会社を儲けさせるだけ。
1本1000円近くもするインクは高すぎる。
それに上述のような理由からプリント写真の時代終焉は近い将来やってくるだろう。

僕はこれからはいざという写真のプリントはプロラボに依頼しようと決めた。
このほうがよほど経済的だ。
写真応募もメディア提出を認めるところに絞ろう。

逆に言うと写真をプリントするなら iMac 5K Displayで現像そしてプリントすれば満足な色合いのプリントが出来るということにもなる。
しかしそのクオリティはとても5K Displayにはかなわない。

ところで、コラム「CEATEC 2014(2) 4K動画が撮れるカメラの時代がやって来た!」でNHKブースに展示されていた「4K・8K衛星放送ロードマップ」をアップした。
それによると、BSでは2016年に試験放送が始まり2018年には実用放送開始の計画だ。
iMac Retina 5Kはその頃まで現役で十分働いてくれるだろう。
そして4K動画をiMac Retina 5Kで見てみた。









nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0